少しの工夫でコストを下げる!映像制作にかかる費用を抑える方法とは?
映像制作を行う際に掛かるコストは、少しの工夫で大幅カットできます。とはいえ安かろう悪かろうになってしまっては意味がありません。
今回は、映像制作でコストを極力抑えながら品質も担保するポイントをご紹介します。そもそも映像制作にかかる費用にどういったものがあるのかもあわせて解説するので、映像制作を検討している方は必見です。
映像制作にかかる費用の内訳
映像制作では主に、3つの費用内訳が発生します。まず企画費用です。
こちらはどのような撮影をしていくか、撮影日程や撮影場所、撮影スタッフを決めるなど、撮影に関するありとあらゆるプランを練る費用で、この企画を通じて撮影が進められます。次に撮影費用です。
こちらは実際に撮影を行うためにかかる費用、スタッフの人件費などが含まれています。そして編集費用です。
映像作品はカメラに収めれば終わりというわけではなく、動画データとして編集してからでないと世に出すことができません。撮影したデータの余分な部分をカットしたり、必要に応じてテロップや音楽を入れたり等、こうした編集にかかる費用も、映像制作費用には含まれています。
これら3つの費用を一括して、映像制作費と呼んでいるのです。この他にもスタッフの交通費や差し入れ費、スタジオレンタル代やタレントの報酬(プロのタレントを起用する場合、映像作品を利用できる期間が決まっており、期間を過ぎたら更新料を別途で支払う必要もあります)など別途で費用が発生することもありますので、依頼時に見積もりをお願いする際には、制作費の中にどのくらいまでの費用が含まれているのかを確認する必要があるでしょう。
映像制作の費用相場
映像制作にかかる費用相場は、制作会社などによっても異なりますが、大体企画費用と編集費用に10万円~50万円、撮影費用に10万円~30万円がかかりますので、最低でも30万円から、高ければ100万円を越える費用が必要です。この費用とは別にスタッフの交通費や撮影場所のレンタル費用などがかかりますので、依頼時には相場よりも多めに見積もっておいた方が安心です。
また、映像作品の種類によっても費用相場は大きく異なります。テレビCMなどのCM動画の場合、費用相場は50万円~300万円、イベント動画の場合は30~80万円、商品・サービス紹介動画の場合は30~100万円、採用動画や会社紹介動画の場合、30万円~200万円が相場です。
最も相場が安いセミナー動画でも最低20万円~50万円は必要となるでしょう。これに加えて、動画の時間が長くなる場合や、3Dやドローンなど特殊な表現技法を使う場合は相場も高くなりがちです。
同じ制作動画でも、動画の種類によって制作相場は大きく異なりますので、制作会社に依頼をする際には必ずどんな種類の動画を撮影したいのか、利用目的を伝える事を忘れてはいけません。
映像制作動画はこのように、決して安くない制作費用がかかります。
有名タレントを起用する場合などは、さらに別途で費用がかかりますので多めに予算をとっておくと無難です。
映像制作にかかる費用を抑えるためには?
上記の制作費用はあくまで相場ですので、ちょっとした工夫をすることで映像制作費用を抑える事ができます。
自社でできるものは自分で用意する
たとえば企画費用を抑えるために企画は自社で行ったり、知り合いのカメラマンに依頼したりするなど、撮影費用にかかるスタッフ費用を抑えるだけでも出費は大幅に抑えられます。自分でも編集技術があるようであれば、自主制作にすればより一層映像制作費用は抑えられます。
ただし、プロとアマでは技術や知識に差がありますので、ある程度しっかりとした作品を作りたい場合は、出費を抑えるのはおすすめしません。安かろう悪かろうの映像作品を作ってしまうよりも、クオリティの高い動画を利用した方が宣伝広告効果は高まるでしょう。
ですが短期間流す動画なのでそこまでこだわりがない、もしくはある程度自分でも映像制作に対応可能という場合は、自分でできる範囲のことを行って、自分ではできない所をプロにお任せするという手があります。たとえば、撮影だけ自社で行って編集だけ他者にお願いする、というように一部の業務だけをお願いできる企業も少なくありません。
また写真やイラスト、音楽などの素材もすべて新たに用意するのではなく、フリー素材や自社所有のものなどを活用することで制作費を抑えることができます。とくにBGMなどを一から制作しようとすると、作曲、アレンジ費用などが必要となり、高額となってしまうケースが多いです。
そのため、自社で用意できるものは自社で用意していくことで映像制作費用を全体的に抑えることができるでしょう。
フリーランスに依頼する
企業に依頼するよりも個人で制作業務を請け負っている方に依頼する方法も、映像制作費を抑える上でおすすめです。企業だけではなく個人で撮影や映像編集業務を行っているフリーランスは近年増加しているため、クラウドサイト等を活用してそうした方達に依頼をする手もあります。
制作会社の費用と比較検討することも大切となるでしょう。フリーランスに依頼するときには過去の実績や、やりとりに問題がないかどうかも確認しておくことが大切です。
制作会社は複数社に見積もりをとる
制作会社を検討しているときには、複数社に見積もりをとることがおすすめです。複数社に見積もりをとることで費用の相場感が認識でき、適正価格か否かの判断材料になります。
見積もりのときに気になる点がある場合には、発注前に必ず確認しておくことが大切です。複数社に見積もりをとることでよりよい企業へ依頼することができるでしょう。
動画出演者を自社でキャスティングする
映像制作に出演するキャストも、なるべく自社でキャスティングすることで映像制作費を抑えることにつながります。プロの俳優やモデルを起用するほうが映像全体のクオリティはアップしますが、その分、高額な出演料が必要になります。
そのため、自社のスタッフなどを起用することで費用を抑えることができます。その際には、スタッフの肖像権に注意し、事前の了承を得ることや退職後の映像の取り扱いについても明確にしておくと、トラブル防止になるでしょう。
しかし、ドラマ風やストーリー仕立てで映像制作を行う場合には、プロを起用した方が無難です。演技力が必要な映像にする場合には、プロを起用し、撮影時間を短縮させることが鍵とるでしょう。
動画のテンプレートを作っておく
映像制作をするときに1本だけではなく、複数の映像を制作するときには、動画のテンプレートを用意しておくことがおすすめです。毎回、一から制作するのではなく、テロップのデザインやオープニングなど使い回せる素材を制作しておくことで、増産が容易になります。
とくにSNSは定期的な動画更新が必要となってくるため、初めにテンプレートを制作しておくとよいでしょう。
撮影工程を効率化させる
撮影工程を効率化することで人件費の削減につながります。実写での撮影の場合には、カメラの台数を減らすことや撮影期間の短縮などを行うことが大切です。
自社で撮影できるようにすることでスタジオレンタル代も削減できます。オフィス内での撮影のときには照明やカメラアングルなどを工夫するなど、プロの技術でカバーできる部分も多いです。
制作会社の過去の実績や制作事例のチェック
制作会社に依頼するときには、過去の実績や制作事例をしっかりと確認しておくことが大切です。制作会社によって得意分野も異なるため、自身が制作したい映像に近いものが得意とされている会社や、過去に制作実績があると、他社よりも安価でできる可能性が高まります。
費用とクオリティが見合っているのかどうかも確認しておくとよいでしょう。
映像の尺を短くする
映像制作の費用を抑えたいときには、映像の尺を短くすることもおすすめです。映像制作の費用は基本的に、映像の長さと演出力で費用が決定します。
そのため、伝えたいメッセージをできるだけ簡潔にまとめて、動画の尺を短くし、費用削減をしていくとよいでしょう。とくにSNSへアップする動画は尺が長すぎてしまうと、動画の途中で離脱してしまう視聴者も多い傾向にあるため、動画の尺も長すぎないようにすることがおすすめです。
このように、映像制作費用は抑えようと思えば大幅にカットする事ができるため、予算に合わせてできる範囲の対応を自分でしてみるといいでしょう。またどうしても企業に依頼するという場合、動画制作を始めとした映像制作費用は、依頼する制作会社によっても大きく異なります。
同じ依頼内容でも金額が大幅に異なりますので、いくつかの会社に問い合せをして相見積りを取ることが大切です。
動画制作には決して安くはないお金がかかりますが、ちょっとした工夫を取り入れることで制作費用を節約できます。自分でできる範囲は自分で行い、どうしても難しい部分はプロにお願いすることで、費用を抑えつつある程度のクオリティの動画を仕上げられるでしょう。
【FAQ】よくある質問
