動画制作の費用の内訳を紹介!高品質で低価格の動画にするには
近年、映像を使った広告や宣伝の効果は非常に高いものとなっています。とはいえ、動画制作には何となく費用がかかるイメージがあり、制作会社などに依頼をするのをためらっている人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、動画制作の費用の内訳と、「高品質で低価格」を実現するための方法を紹介します。
映像制作会社かフリーランスに直接発注する
まずはじめの段階として、動画制作を発注する場合には映像制作会社かフリーランスなどの個人事業者に直接発注することをおすすめします。なぜかというと、代理店などの仲介業者を通すということは必然的に仲介料が発生するということにつながるからです。依頼主と制作会社の架け橋を担う仲介業者は確かに依頼主の希望や要望をくみ取りベストな依頼先を探してくれる可能性が高いのですが、映像制作会社やフリーランスに直接発注する形であればかからない仲介料という費用がかかる点でコスト面でのデメリットがあります。
動画制作を依頼する窓口は大きく分けて「代理店」「プロダクション」「個人事業者と共同で制作を行う制作会社」「フリーランス(個人事業者)」の4つに分けられるのですが、先頭から最後尾へ向かうにつれかかる費用が安く抑えられる傾向があります。
つまり、代理店のような仲介業者を通すことは仲介料が発生することもあり、トータルとしてかかる費用が高くなりがちであるということです。とはいえ、費用をおさえることにばかり気を取られてしまい、求める品質の動画制作を行ってもらえないということがあっては本末転倒なので、依頼をする際には制作実績を確認のうえ、希望や要望にマッチする制作会社や個人事業者に発注をするようにしましょう。
素材のコストをおさえる
「高品質で低価格」の実現には、素材のコストをおさえるという方法がおすすめです。どのようなことかというと、たとえばアニメーション動画を制作する場合にはアニメーションで使用するイラストのような素材を素材サイトから購入したり、依頼する側にイラストを描ける人がいるという場合であればオリジナルのイラストを素材として用意したりします。また、実写動画であれば遠方での撮影を避けることで旅費やロケ地費をおさえたり、キャストを自社のスタッフに依頼することでキャスティングにかかる費用をおさえたりできるでしょう。
そのほかにも、動画編集の際に必要になるBGMやSEについてはフリー素材として提供されているものを利用したり、もし依頼をする側にオリジナルソングのようなものがあればその音楽を素材として利用したりするなど、動画制作に必要とされる素材のコストをおさえることは、動画そのものにかかる費用をおさえることに直結します。とくにオリジナルのイラストや自社スタッフの出演、オリジナルソングの使用などは宣伝効果も高まることから「高品質で低価格」を実現するにはうってつけです。ぜひ検討してみてください。
動画制作の費用の内訳
さて、ここまで動画制作の費用をどのようにおさえるか、そしてどのように「高品質で低価格」を実現するかを紹介してきましたが、動画制作にはどのような工程があり、費用の内訳はどうなっているのでしょうか。工程や費用の内訳を知ることは、どの部分でコストをおさえるか考えるうえで非常に重要なため、ぜひ参考にしてみてください。
まず、動画制作の工程は大きく「企画・構成」「映像制作」「編集」の3つに分けられます。動画制作の始まりの部分である「企画・構成」の工程では、アニメーション動画であれば企画構成費用、プロデューサー費用、ディレクター費用を合算して25~130万円程度、実写動画であれば65~230万円程度の費用がかかります。
次に「映像制作」の段階では、アニメーション動画であればイラスト制作費用として5~50万円、実写動画であれば一日撮影と仮定してカメラや照明などの機材に関する費用、キャストやそのヘアメイクなど出演者に関する費用、スタジオやロケ地など撮影地のレンタルに関する費用を合算し70~170万円程度の費用がかかるでしょう。
最後に「編集」に関わる費用ではアニメーション動画であれば動画編集費用、カラーグレーディング費用、ナレーション費用、BGMやSE費用を合算して25~115万円、実写動画であれば35~85万円です。こうして見るとかかる費用に幅があることがわかりますが、これは動画制作に必要な素材のコストをどの程度おさえられるのか、動画の長さはどのくらいか、どんな演出を希望しているのかなどの部分に左右されるためです。また、依頼をする制作会社や個人事業者によってかかる費用には違いがあります。見積もりを頼む際には工程ごとの詳細を記載してもらい、各工程が割高になっていないかを確認するとよいでしょう。
今回は動画制作の費用の内訳と、「高品質で低価格」を実現するための方法を紹介しました。「企画・構成」「映像制作」「編集」の工程に分けられる動画制作の費用は、依頼先をどこにするのか、動画制作に必要な素材のコストをどの程度おさえられるのかという点によって左右されることがわかりましたね。皆さんもこの記事を参考に、ぜひ高品質で低価格な動画制作に挑戦してみてください。